いろいろ置いておく。

熱いパトスが迸ったときに書き殴って留めておくための雑記。ライブレポやら曲の解釈やら

瀬戸際

 

2020/9/2(水)に発売されたファン待望のミニアルバム「GARDEN」
彼女の作詞作曲が4曲、更に著名な方々の編曲により同じ味がひとつもなく
様々な味を楽しめることが自分の中で非常に話題になりました。

https://whv-amusic.com/hayamisaori/discography/album/index00170000.html


その中でも個人的に注目していた楽曲について紹介していきます。


瀬戸際
作詞・作曲:早見沙織 編曲:松本良喜


2020/8/12に先行デジタルリリースをしており、本ミニアルバム発売前から聞くことができ
サブスクリプションでも配信しているので、登録されている方は是非聞いてほしいです。


自分は先行デジタルリリース時からこの曲をリピートして何度もその世界に没入してしまいました。
何度も歌詞と音を往復して自分の中に落とし込んで行くこの感覚、本当に久しぶりで高まりましたね。
そんな一ファンが感じたことをつらつらと。備忘録としても大切。


また、本楽曲の作成過程については下記番組でも言及されているので
未視聴の方は是非確認してもらいたいです。(公開期間を過ぎているので多分有料かな)

早見沙織 「GARDEN」リリース記念 スペシャルライブ
https://abema.tv/video/episode/218-245_s0_p2


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>> 街は今 桃源郷
>> ネオンもサイレンも舞台の影役者

最初の2フレーズで没入感がすごいですね。
なんて言ったって自分と相手以外は全て引き立て役、その舞台と言い切っているところに
一気に世界観に引っ張られます。

>> 前を歩く馴染みの二人より
>> 数センチ開く距離

更に後半2フレーズで一気に物語性が表現され、この作品の下地が一気に説明されています。


馴染の二人は同じグループの馴染の二人なのでしょうか?個人的には目の前にたまたま現れたカップルなのかなと最初解釈しました。
その二人すら舞台の影役者なので、ある意味どちらでもいいと思います。

 

そこから気持ちが高まっていく様の表現している歌詞。
同じような気持ちの高まり方を経験した方も多いのでは。
自分も否応がなく高まっていく感情に戸惑いを覚えたことがあります。

ここのピアノが表現している気持ちの高まり方、物凄く綺麗なんですよ。
気持ちが跳ねるまではそこまで大きな高ぶりがないんですよ。でも厄介なことに気持ちって自分が意図しないときにいきなり跳ねるんですよね。

 

そしてサビの

>> I've never been in love before せめて
>> こんな気持ちを暴かないでまだ

とてもいじらしく思ってしまう。頭ではわかっているから。
気持ちなんて気づいてしまえば考えるよりも一瞬で自分の中を駆け巡るところ、
それを防波堤で必死に食い止めているような表現に自分の経験を重ねてしまいます。

ウインドチャイム…なのかな?の音も心臓が早鐘を表しているようでリンクしてきますね。

 

また、二番サビの

>> I've never been this sad before だから
>> こんな気持ちは明かせないよまだ

が一番サビが一歩進み、どんどん感じてしまっていることを表現しており、
こんな気持ちは明かせないとくるところに葛藤を感じられますね。
認めざるを得ない状況だけど、まだ今じゃないと必死に言い訳しているようで、
彼女の葛藤が垣間見えます。

 

そして迎えるCメロなんですが、ここに全てが詰め込まれているのではと。
内から湧き上がってくるとめどない感情、制御なんてできない。
だから衝動の波にに呑み込まれてしまうことにも納得です。

 

そしてラスサビの

>> こんな気持ちを暴かないで
>> もう後戻りできないの
>> この心いかないでまだ

は感情が先立ってしまうが理性ではまだ行かないで、でも止められない様が見事に表現されていて脱帽。
またここで同フレーズの繰り返しによりまるで波の満ち引きのように感情が揺れ動いている様を感じ取ることができて、
ここでグッと高まってしまいました。

 

 


雑多に書き連ねていきましたが、この曲は是非歌詞を追いながら音を楽しんでほしい曲です。
早見沙織さんの表現力も合わさり音に酔える一曲になっています。

また、本楽曲は彼女のインスピレーションを軸に書き上げられているとのことなので、
早見沙織さんの感性を直に感じられるのではと思っております。


「ブルーアワーに祈りを」に続き、個人的ライブで聞きたい楽曲に入ったので
「瀬戸際」を生で聞くまで頑張って生きたいと思います。
でもそろそろ「ブルーアワーに祈りを」を聞きたい…。

 

うーんうまく語れなかったので、詳細はライブやイベント時に友人たちをとっつかまえて話していこうかな。

 

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瀬戸際
作詞・作曲:早見沙織 編曲:松本良喜

街は今 桃源郷
ネオンもサイレンも舞台の影役者
前を歩く馴染みの二人より
数センチ開く距離

ロータリー 溜まる人の夜の熱に浮かされる
ざわめきが映画のよう
私はあなたに近づきたい

I've never felt this way かすかな瞬間に
頭ではわかっている
I've never been in love before せめて
こんな気持ちを暴かないでまだ

交らいは 表面上
気温も体温も静かに冷えていく
閉じかけるドア

電車のガラスに映る愚かさに怖くなる
自分が自分でなくなりそう
私はあなたに近づけない

I've never felt this way わずかな逡巡を
頭では探している
I've never been this sad before だから
こんな気持ちは明かせないよまだ

見ないふりした瀬戸際
気づいた時にはすでに
側にいて 叶うなら
衝動の波に呑み込まれる


I've never felt this way かすかな瞬間に
頭ではわかっている
I've never been in love before せめて
こんな気持ちを暴かないでまだ

I've never felt this way たしかなアンサーを
見つけたら笑えるの?
あと少し Love's gonna get your heart
こんな気持ちを暴かないで
もう後戻りできないの
この心いかないでまだ