シャニマス イベントコミュ「薄桃色にこんがらがって」
桑山千雪に焦点を当てつつアルストロメリア全体の話になっていたので読了後に感極まってしまった。気づいたら文字に起こしていたから、消すのもったいないし投稿しておこう。
※ちょいちょいネタバレ要素あるのでネタバレ食らいたくない人は回れ右
タイトル通り、内容としては甘奈・千雪・甜花(+P)ひとつの事柄に対して
それぞれの事情を抱えてしまったせいで俯瞰してみているユーザー側からしてみたら、まさにこんがらがってしまっている状況。
ただこんがらがって見えるのは俯瞰して見えているからであって、本人たちは気づけない状況だろうな、と。
■話の核
コミュ最後の話でも出てきたように、このコミュの主軸は「覚悟」だと思う。自分の矜持を示す・自分を大切にする・「これからの」アルストロメリアであることなど。
3人ともアルストロメリアという概念を大切にしてきていた(≒半ば依存してきた)中で、アルストロメリア内で争う・競うことを無意識的に避けられてきていた。
感謝祭コミュからも察するところがある。甜花・千雪が普遍的なアルストロメリアという概念に対して無意識的に変化を求めたが、異を唱えると争う方向性に向かう可能性が無意識的に存在すると感じていた。
■3人について
基本的には千雪主軸で。
最初に覚悟を固められたのは千雪。一度社会に出てからアイドルを選択した彼女が一番最初に固められたのも納得できる。
自分たちのような社会人になると何度も選択を迫られる場面が公私において多くなるため共感しやすい。それが経験値故の判断なのか心の鈍化なのかは置いておくとして。
甘奈・甜花はアルストロメリアというアイドルである前に17歳の女子高生であることを考えると、成人している相手(≠大人)の覚悟を真正面から浴びたら、その場ですぐには受け止められないだろう。
甘奈からしてみたら普遍的な楽園であるアルストロメリアにNoを内部の人間から叩きつけられたわけだ。寝耳に水、青天の霹靂。
ただ、ここで千雪が「大人」であったのなら自分にうまく折り合いをつけて、覚悟しないと振り切れない状況にまでならなかった。
また、はづきが千雪との会話で私たちは大人ではない、という発言をしたのは、甘奈・甜花に打ち明けてもいいと遠回しに言っているのだと推測する。
千雪もまだ23歳の女性であって、「大人」にはなり切れていなかった。
途中、甘奈がオーディションの不参加を表明したとき、責任を感じているところから自分が大人でなかったことを後悔しただろう。
覆水盆に返らず、が体現している状況であり、声が小さいところに後悔を感じ取れる。
ここでプロデューサーが出来レースであることを告げたとき、このタイミングしかなかったなと。
「グランプリは千雪じゃない。その上でそれでも出場する理由があるのか、考えてほしい」
これを言われてちゃんと受け止められるとプロデューサーに判断されているところから、プロデューサーからは大人だと思われてると考えられる。
その後、いつも河川敷で甘奈をフォローしつつ前を向けたところから、精神的にグッと成長した。
最後に甜花の肩を借りたところで、アルストロメリアが3人ともちゃんと独立できたなと感じた。
今まで千雪から甜花については精神的に重要なシーンで、単独で一直線で繋がることが見えなかったが、今回千雪が甜花を頼って描写を見て、千雪は甜花に甘えられるようになったし、甜花は千雪を受け止められるようになったと解釈。
今までの関係性が更新されたことによってアルストロメリアとしても新しいステージが見えてきて、これからが非常に楽しみに感じられるコミュであった。
個人的には一番の苦労人は間違いなく甜花。オーディションの一番の部外者なのに甘奈の一番近くにおり、出来レースであることを知ってしまったからだ。
3人の中で一番状況が見えているのに大好きな妹と大好きなお姉さん、大好きなアルストロメリアに何もしてやれない(判断できない)ことはものすごく辛い。
最後に、公平に見た際に甘奈はオーディションに合格できるか、レッスンの先生に閲覧してもらうことで半手してもらおうと思い実行したことは、本当に甜花にできる唯一のサポートだった。
これができたことにより、本人視点で何もできずに終わらなかったので甜花も救われたと思う。
まだまだ甘奈・甜花については深堀していないところも多いが、それは担当のプロデューサーに任せたいと思う。自分は桑山千雪担当なのでうまく掴める自信がないのよねぇ…。
あくまでもイベントコミュ「薄桃色にこんがらがって」で感じたことなので、【ドゥワッチャラブ!】桑山千雪のコミュはノータッチです。てかまだ見てねぇ…イベコミュでお腹いっぱいになってしまってまだ手がつけられねぇ…
---追記(2020/3/1)
コミュ「薄桃色にこんがらがって」と【ドゥワッチャラブ!】桑山千雪のアイデア元って雑誌「Olive」と連載されていた小沢健二氏のエッセイ「「DOOWUTCHYALiKE(ドゥワッチャライク)」」ですかね。
— らび (@TakagakiLabi) 2020年3月1日
女性向けのファッション雑誌で2003年に休刊してるし
エッセイの内容が分からないから何とも言えないんだけど、タイトル見てるとなんとなくそれっぽい気がする。