いろいろ置いておく。

熱いパトスが迸ったときに書き殴って留めておくための雑記。ライブレポやら曲の解釈やら

Hayami Saori Birthday Special Live 2018

Hayami Saori Birthday Special Live 2018

 

ブログとかやってなかったときにメモ帳で迸るパトスをまとめたんだよなぁ…業務中に。


せっかくブログで吐き出し始めたから、当時の熱量を書き起こそうと思いまして。

まさか東京キネマ倶楽部で2階の指定席を取れるとは思ってなかった…。
今だから言えるけどあんな良席、もう巡り合えないなぁ…


ここで繋がった縁もあるので、そういった意味でも印象深いライブでした。


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Hayami Saori Birthday Special Live 2018

■セットリスト
01.Secret
02.夢の果てまで
03.SIDE SEAT TRAVEL
04.水槽
05.where we are
06.僕らのアンサー
07.Installation
08.やさしい希望
09.ESCORT
10.ブルーアワーに祈りを

EN1.琥珀糖(弾き語り)
EN2.To years letter
EN3.Jewelry

 

以下、曲ごとの感想

 

01.Secret
増田武史さんの煽りを受けて全員規律のクラップで盛り上がったところに早見さん登場。
歌い出しから艶のある声で、さぁライブが始まったぞ!と認識させる格好良さ。
会場が一気に温まったところで最後にロングトーンで「I cannot」。痺れる。

 

02.夢の果てまで
熱をそのままに聴衆はクラップ。早見さんも派手な動きこそないがクラップを身に受けながら楽しそうに熱唱。
身体で聞ける曲であることにライブだからこそ感じつつも驚き、心地よい演奏と歌声に身体を躍らせた。

 

03.SIDE SEAT TRAVEL
夢の果てまで で身体の準備が出来上がったところで満を持して登場した、と今なら思える。
クラップも相まって気分はまさに「SIDE SEAT TRAVEL」。

ところどころ早見さんのロングトーンで意識がライブ会場に戻ってきてはいたが、演奏中の意識は常に旅行していた。浜辺を流す車に乗車していたようだ。
早見さんだけにスポットライトが当たり、最後の消え入りそうな「二人は行ける」の部分では、聴衆全員が旅行からライブに戻ってきていたと思う。

検討外れだと思うが、ラストフレーズの声が何かに祈るように感じて一気に胸を締め付けられた。

 

04.水槽
一小節目が流れ出したとき、今までの演奏の流れでこの曲を持ってきたか!!考えられなかった!!とかなり興奮したことをよく覚えている。

姜区長が明るめで今までのムーディーな曲たちとは違い、少し可愛らしさを感じられる声色で歌詞をなぞる早見さん。
歌声をこれほどまでにすぐ切り替えられるのか、流石と感嘆するばかり。

全体的に早見さんが楽しく歌っていたため、聴衆も終始笑顔だった。

 

05.where we are
ここからは皆さんにも参加してほしい、と早見さんが演奏前に話し始めていつものlalala…の部分を全員で練習。
さすがこの公演のチケットをもぎ取った猛者たちばかりと言ったところだろうか、一発目から練習不要なほどみなしっかり声が出ていた。

そしていつものバントメンバー紹介。品川ステラボールのときよりも紹介タイムが長く、演奏者それぞれの実力が遺憾なく発揮され一段と熱が上がる。
さすが演奏者の皆さん、めちゃくちゃ上手。

 

06.僕らのアンサー
個人的に非常にライブで聞きたかった曲その1。
1stツアーに参加できず生で聞いたことがなかったので、密かに楽しみにしていた。

曲が始まると同時に1階席の猛者たちが腕を振り上げ声を挙げる。
演奏開始序盤、声を挙げる人は少なかったが1番サビ後はほとんどの聴衆が声を挙げこの曲を楽しんでいた。


この曲ばかりは早見さんも動きが大きくなり高揚しているのがよくわかった。
歌声も力強く格好良いものに変わっていて、早見さんと聴衆がひとつになり大きなうねりを起こしそうな
そんな空気が会場を包んでいた。


07.Installation
早見さんよりここからは静かめに行くから席がある人は着席してねとのアナウンス。
そしてライブでしか聞けない「聞かせる Installation」が始まる。

使われた楽器やテンポ、歌い方を含めてライブでしか聞けない形になっていた。
良い意味で原曲がアレンジされており、「別の正解に音を置いている」といった印象を感じ取った。

楽曲のテンポ、音を完全に支配しており「早見沙織」という人物を「音」として全て受け取った。
受け取るのが精いっぱいで理解することは諦めた。

 

08.やさしい希望
印象的だったのはドラムのかどしゅんたろうさんがドラムをコンガのように演奏していたこと。こんな演奏方法もあるのかと。
「はじまり」は「曖昧」ではなく「やさしい」始まりだったので、音が歌詞と非常にマッチしていた。

この曲もなかなかの声量が必要だと思うが、羽生亜美さんは穏やかに座りながら歌唱。曲も素晴らしいことは周知の事実だが早見さんの歌唱技術のスペックの高さを感じた。

 

09.ESCORT
「近づくBirthday彩ってよ こんなタイミング君でも気づくでしょ」
そりゃもちろん気づいております。でもそのタイミングはアンコール後でしょ?と脳内で勝手に盛り上がってしまった。

こんな優しく艶やかな声を出されたらESCORTしなくてはならないな、なんて気がない人もそんな風に思わせるような空気に変わっていった。
そしてラストサビ後はアドリブを挟んで聴衆を酔いしれさせていた。

どちらがESCORTされているのか分かったものではない。

 

10.ブルーアワーに祈りを
個人的に非常にライブで聞きたかった曲その2。思い入れが深い曲なので、前奏が流れ始めただけで泣いてしまった。

この曲も「別の正解に音を置いていた」ため、CD音源とはまた少し違う顔を覗かせたが、
曲本来がもつ祈りを捧げたくなるメロディラインと語りかけてくるような歌声に二度目の落涙。

綺麗で時折力強く切なそう、そんな風に歌う彼女はブルーアワーに何を祈ったのだろうかと考えていた。

 

EN1.琥珀糖(弾き語り)
弾き語りながらの歌唱であったため、早見さんが少しばかり意気込んで臨んだりと、歌唱前は可愛い一面を覗かせていたが
引き始めると同時に世界が変わった。

貯めのトーンがある曲を弾きながら完璧に歌いこなしており、今回何度も感じた早見さんのスペックの高さをここで再度感じた。

個人的にはこの曲は「叫び」だと思っており、歌唱する姿はまさに「叫んでいる」ように感じた。
音が少ない分、乗せた感情がストレートに伝わり、まるで悲恋の物語を読み進めているように錯覚し、目頭が自然と熱くなった。

 

EN2.To years letter
みんなで歌える曲、みんなで作り上げる曲、そんな「みんな」がとても似合う曲がここで登場。

優しく語りかけるように響く歌声に、先ほどとは打って変わって包み込むような染み入るような形で、歌声が心に響いてくる。

2番サビ後のlalala…でマイクから遠ざかり聴衆側の歌声を聞く早見さん、それに応えるように歌声を響かせる聴衆
皆が一体となり腕を左右に振る、そんなお互いの姿と音が混じりあって郷愁がこみ上げてくるような、センチメンタルになってしまうような感覚。

 

EN3.Jewelry
ライブ開始前は最新曲のJewelryは最後にやるだろうなぁと漠然に思っていたのだが、実際に最後に流れ始めたときは
「あ、そういえば歌ってなかった…?」と。それだけライブが濃密であった。

研ぎ澄まされとげとげしさがある綺麗さや、渓谷の谷底に例えられるほどの悲しみ、雄々しくて力強い、といった曲ではなく
最後にもってくると明るく楽しくライブ締められるような曲。
早見さん自身も非常に楽しそうに歌っており、その姿に今までの楽曲で感じた悲しい気持ちや寂しい気持ちを横に置いて、
にこやかに早見さんと音楽と楽しめた。

締めくくりとして非常に良い曲だったなと心地よい気分で、惜しみない拍手を「早見沙織バンド」に送ることができた。

 


▽番外編▽

・2曲目で勢い余って左手の指輪吹っ飛ばしてたけど気づいてなかった。
全身全霊で歌ってると気づかないものなのね。
と思ってたらメンバー紹介の途中で踏んだ際に気づいて拾ってました。

・僕らのアンサー、めっちゃ楽しく煽ってくる!!!

トークパートで「東京からお越しの方~…あんまり言わないよね」
遠方ではなく東京から来た人を聞いてセルフツッコミ。さすが。

・アンコールで舞台に戻ってきたのトークで、「13曲歌ったんですけど~」
この時点ではまだ10曲、アンコール後の曲も含めてで終演前に全曲数をばらしちゃううっかり早見さん。

・黒須さんの合図でみんなでハッピーバースデーと歌い、かどさんと増田さんが持ってきた特性バースデイケーキに刺さった
10本の蝋燭の火を頑張って吹き消していた姿が可愛かった。

・CD曲をアレンジしてライブで披露するのが恒例と早見さんが話しており、これはこれは希少と思った。

琥珀糖を歌い終わった後に丸で今思い出したかのようにキーボードをタオルで拭く早見さん。
曰く手に汗をかいてしまうからとのこと。早見さんも緊張するのか…と謎の親近感

・今回の会場はそこまで大きくなく、早見さんが色んなところに視線を向けてくれたので
オタク特有の目と目が合う瞬間案件が同時多発していたのではないだろうか。
私?もちろん目が合いましたよ?


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当時Twitterのモーメントにまとめた内容をほぼそのまま書き起こしました。
よくメモ帳に書いてたな自分。


そうそう、このライブでもいつもの円盤買ったら抽選でサイン色紙当たるよキャンペーンやってまして、
ジャケット違いの通常版を買うのにちょうど良い理由ができた!と思っていたら

 

 

 

 

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もうまさかまさか。

 

張り出された番号とくじの番号を5回くらい見比べた後にスタッフに

「ああああああの、これ、これあたたたたってたんですけど」

とネットでよくあるリアルキモオタ発声をしてしまった。

 

 

初めてのライブが早見さんの誕生日、そしてサイン色紙。

 

これ以上ない幸せなライブでした。